所蔵品|櫛かんざし美術館-kushikanzashi Museum|東京都青梅市(奥多摩)

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江戸から昭和に至る四千点のコレクション

櫛かんざし美術館の収蔵品は、収集家として著名であった岡崎智予さんのコレクションを一括継承し、さらに新規の品を加えて、集大成したものです。

コレクションは、江戸から昭和までの櫛とかんざしを中心に、紅板、はこせこ、矢立、かつら等に及び、その数は4000点にも達します。金、銀、珊瑚、琥珀、象牙、べっ甲などの素材の吟味。木工、金工、漆工、透彫、象眼、螺鈿、蒔絵等の技術の粋を集めたこれらの工芸品は、わが国の風土の美しさ、日本人の精神的豊かさと併せて、先人たちの類まれな器用さを端的に示す貴重な文化遺産です。

In building Kushi Kanzashi Museum, we succeeded the whole collection of Chiyo Okazaki, a famous collector of hair accessories, and added new items to complete our collection. The majority of the collection consists of kushi and kanzashi from the Edo Period through the Showa Period. It also includes beniita, hakoseko, yatate and katsura, totaling the number of the items at 4,000. These artworks are the crystallization of the best of techniques such as woodworking, metalworking, lacquer art, openwork, inlay, mother-of-pearl work, gold relief that were made onto carefully-picked materials including gold, silver, coral, amber, ivory and tortoise shell. These valuable cultural assets vividly show the scenic beauty in Japan, spiritual prosperity of the Japanese people and unparalleled skills of our ancestors.

只今の展示品

櫛とかんざし

日本最古の櫛は約7000年前の佐賀県東名遺跡のものとされています。古代の櫛は占いや祈祷にも使われていたようです。簪は頭に枝や花を挿す挿頭花から変わってきた信仰上の呪術具でした。
江戸時代に入って、それまで、まっすぐに垂らしていた女性のヘアスタイルが「結い上げる髪型」になったため、調髪、結髪の実用から櫛・かんざし・笄(こうがい)の需要が高まり、そこに装飾的な美しさを求めるようになりました。優れた技術をもつ職人たちと美しさを求める女性の想いが創り出した髪飾りは、日本人の心をとらえてやみません。 A comb found at the Higashimyo site in Saga Prefecture is said to date back to around 7,000 years ago and the oldest in Japan. Legend says combs in the old era were used as a fortunetelling or ritual tool. The original form of kanzashi was tree branches or flowers stuck in the head as a religious, ritual tool.
In the Edo Period, upswept hairstyle became popular among women after the era of long straight hair. The need to arrange women’s hair increased the demand for kushi, kanzashi, kogai and women started to seek decorative beauty.
Hair accessories, a combined result of highly-skilled artisans’ efforts and women’s search for beauty, always grab the hearts of the Japanese people.

櫛とかんざし
  • 鷺文様蒔絵櫛 法橋光琳(印)
  • 鷺文様蒔絵櫛 法橋光琳(印)
    鷺文様蒔絵櫛 法橋光琳(印)
    光琳がお世話になった江戸の冬木家の奥様に差し上げたと伝えられる櫛。
    [ 江戸中期 ]
  • 檜扇に鳥籠飾り金銀珊瑚びらびら簪
    檜扇に鳥籠飾り金銀珊瑚びらびら簪
    鳥籠は花嫁に簪に多いおめでたい意匠である。 中の鳥は鶯で梅飾りとセットで「梅に鶯」となっている。
    [ 江戸後期 ]
  • 桜文様蒔絵櫛
    桜文様蒔絵櫛
    桜文様蒔絵櫛
    桜の花をモチーフにした櫛で当時としては大胆で斬新なデザインであった。当館のシンボルマークの櫛。
    [ 江戸後期 ]
  • 
秋草文様柳川象牙櫛
    秋草文様柳川象牙櫛
    象牙を臙脂虫の体液で染めた櫛で若い女性が魔除けとして挿した。柳川櫛とよばれている。
    [ 江戸後期 ]


  • 蜻蛉秋草文様蒔絵螺鈿象牙二枚櫛 芝山
    蜻蛉秋草文様蒔絵螺鈿象牙二枚櫛 芝山
    二枚櫛とは二枚一対となっている櫛で絵が連続していたり二枚で一つの絵になったりするもので、二枚一緒に並べて挿したり、仲の良い友達同士で一枚づつ分け合って使ったりした。
    [ 江戸中期 ]
  • 名取河波文様蒔絵櫛
    名取河波文様蒔絵櫛
    この櫛は宝暦年間(1751~1764)に武者小路千家の四世宗守直斎が作らせたという銘木道具の一つで名取り河の埋木が用いられている。 [ 江戸中期 ]
  • 梅松月文様蒔絵螺鈿櫛_羊遊斎(花押)
[ 江戸後記期 ]
    梅松月文様蒔絵螺鈿櫛_羊遊斎(花押)
    [ 江戸後期 ]
  • 雲鶴文様象牙櫛
[ 江戸後記期 ]
    雲鶴文様象牙櫛
    [ 江戸後期 ]
  • 桜花文様象牙櫛・簪・笄
[ 江戸後記期 ]
    桜花文様象牙櫛・簪・笄
    [ 江戸後期 ]
  • 牡丹蜂文様蒔絵鼈甲櫛_巨満遠舟作
[ 江戸後記期 ]
    牡丹蜂文様蒔絵鼈甲櫛_巨満遠舟作
    [ 江戸後期 ]
  • 海老文様ビードロ付真鍮櫛
[ 江戸後記期 ]
    海老文様ビードロ付真鍮櫛
    [ 江戸後期 ]
  • 浮舟図蒔絵櫛
[ 江戸後記期 ]
    浮舟図蒔絵櫛
    [ 江戸後期 ]
  • 葡萄文様ガラス絵櫛
[ 江戸後記期 ]
    葡萄文様ガラス絵櫛
    [ 江戸後期 ]
  • 橘文様透彫鼈甲櫛
[ 昭和時代 ]
    橘文様透彫鼈甲櫛
    [ 昭和時代 ]
  • 月雁秋草文様蒔絵鼈甲櫛_羊遊斎
[ 江戸後記期 ]
    月雁秋草文様蒔絵鼈甲櫛_羊遊斎
    [ 江戸後期 ]
  • 嵌装螺鈿櫛
[ 昭和時代 ]
    嵌装螺鈿櫛
    [ 昭和時代 ]

紅板

紅板とは今でいうメーキャップパレット。携帯に適した意匠となっています。
最上質の象牙にすばらしい細工がほどこされています。Beniita is a makeup pallet in the old days. Its design is portability-oriented. And intricate work is applied on high-end ivory.

紅板

はこせこ

はこせことは、懐紙入れから発達したもので武家の女性が用いていました。
内容品は懐紙、鏡、装飾小物等で、びらびら簪を挿すこともありました。Hakoseko was developed from portable wallets and used by women of samurai clans. It contained futokorogami (Japanese tissue), mirror and ornaments and sometimes birabira-kanzashi (kanzashi with hanging ornaments) was stuck to it.

はこせこの美しい刺繍
はこせこ

矢立

矢立は中に筆と墨が入っている携帯用筆記用具です。
写真のような装飾用の蒔絵矢立は、お公家さんが使っていたもので、公家矢立といいます。
Yatate is a portable set of writing tools, containing ink brushes and an ink bottle.
The decorative, gold-relief yatate shown in the picture was used by court nobles (kuge) and is called “kuge yatate.”

矢立

その他

江戸時代から昭和時代の女性を美しく飾った、小物や衣裳を展示しています。 また、櫛やかんざしが今に伝える、ざまざまな日本女性の髪型について、かつらを用いて紹介しています。 Ornaments and costumes that once beautifully decorated women from the Edo Period through the Showa Period are exhibited.
Japanese women's various hairdos with kushi and kanzashi are presented using wigs.

江戸時代から昭和時代の着物
  • 日本女性の髪型
  • 江戸中期~後期

    丸髷[Marumage]

    丸髷[Marumage]

  • 江戸後期

    櫛巻き[Kushimaki]

    櫛巻き[Kushimaki]

  • 幕末~明治時代

    銀杏返し[Ginnankaeshi]

    銀杏返し[Ginnankaeshi]

  • 明治時代

    束髪[Sokuhatsu]

    束髪[Sokuhatsu]

こちらで紹介しているものは一例です。美術館には他にも多くの髪型を展示しております。

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