2021/08/10
【秋文様の髪飾り】令和3年8月11日(水)~10月24日(日)
秋文様の髪飾り 令和3年8月11日(水)~10月24日(日)
第一展示室(江戸時代)
・代表展示
◆春春日野図蒔絵二枚櫛 田村隆益
二枚櫛とは、時間の経過やパノラマのような景色の拡がり等一枚の櫛では表せない情景を二枚の櫛 を横に並べて髷に挿すことにより表現した二枚セットの櫛である。
◆秋草文様象牙柳川櫛
象牙の櫛に蝋で文様を描きその上から臙脂虫の赤い体液で染めたもので、塗られた部分が体液をはじき、文様となって浮き出る。この技法を柳川と云う。
◆南蛮人猿廻し図蒔絵象牙櫛
ポルトガル・スペイン人のことを南蛮人と呼び、南蛮人、南蛮船、出島等をモチーフにした「南蛮趣味」の工芸品が江戸で流行した。
◆卍文様象牙簪、笄
簪、笄の表面には卍文様が、裏面の見えない所に十字架が描かれてている隠れキリシタンの簪と笄。
・特別展示
◆男女ペアルック
仲の良い男女が一緒に用いたもので男性の印籠と女性の櫛、矢立と櫛などの江戸時代の男女ペアルック。のぞき台には当館の収集により二百年ぶりに再会を果たしたものも展示されている。
第二展示室(明治・大正・昭和時代
・代表展示
◆秋田花嫁簪
秋田地方の大財閥の花嫁が挿した簪で日本最大、かつ豪華な簪である。当時の富裕層の結婚式は三日三晩行われた為、一日目金セット、二日目銀セット、三日目鼈甲セットと三種類の簪が必要であった。
・特別展示
◆セルロイドの髪飾り
セルロイドとはにニトロセルロースと樟脳を合成して作られたもので世界初の合成樹脂である。値段も安く美しいので鼈甲の偽物として髪飾りや眼鏡のフレーム、玩具筆箱、下敷き等様々なものに用いられた。
第三展示室(特別展示室)
「着物リメイク展」 矢口敏子作品展
7月20日(火)~10月3日(日)迄
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